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INTERACT2013一般セッション参加報告

INTERACT2013の一般発表から,興味深かったものを取り上げ紹介します.今回のINTERACT2013の参加報告は,これで最後になります.
 
Data entry mechanisms and devicesのセッション
(3) Selection-Based Mid-Air Text Entry on Large Displays: Anders Markussen, Mikkel R. Jakobsen and Kasper Hornbak
(University of Kopenhagen)
 
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離れた大画面のディスプレイ上に,キーボードやキーパッドを表示し,エアで指を動かすことで文字入力できるインタフェースの比較を行っている.いずれのインタフェースも指は少し曲げれば,入力できるようになっている.
 
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比較しているのは,以下の3種類.
・Projected QWERTY
・MultiTap
・H4 Mid-Air (H4MA)
 
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Projected QWERTYは見ての通り,画面上にキーボードを表示するもの. 
 
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MultiTapは,ガラケーでおなじみの9ボタンのインタフェース.ただ,携帯での入力と同じように,何度もボタンを押さないと入力できない文字もある.
 
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H4MAは,上下左右の方向で,文字が絞り込めるようになっており,絞り込んだ中からさらに上下左右で選べるようになったもの.
 
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実験では,1分あたりの文字の入力数で評価している.結果は驚くべきものではなく,QWERTY,MultiTap,H4MAの順で良くなっている.mental effortも調べており,これも上記の順で良くなっている.
 
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結構当たり前な結果で面白みに欠けたが,Projected QWERTYはかなり大きなキーボードを画面に表示しなければならず,何かを見ながら入力することができない.その当たりの制約を設けて実験すると,また別の面白い結果が出るのではないかと思い,手を挙げて質問し,指摘した.
 
 
Facilitating social behaviour and collaboration IIのセッション
(2) OpinionBlocks: a crowd-powered, self-improving interactive visual analytic system for understanding opinion text
Mengdie Hu, Huahai Yang, Michelle X. Zhou, Liang Gou, Yunyao Li and Eben Haber
(Georgia Institute of Technology, IBM Almaden Research Center)
 
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アスペクトベースのオピニオンマイニングの結果を可視化表示する研究.
図のようにアスペクトごとに,positiveなレビューの数,negativeなレビューな数,中立なレビューの数を,■で示している.■にマウスカーソルを当てると,そのレビューの内容が見られるようになっている.
 
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自然言語の処理としては,SVOのトリプルを抽出し,主語に当たるところをアスペクトの候補としている.
アスクペクトの候補から,よく出現するn-gramを抽出する.
という処理をしているらしい.
 
そのアスペクトに対して,VやOの部分から,辞書ベースでpositiveとnegativeを分類している.
 
手法自体は,いたってオーソドックスで新規性はない.研究の新規性は,この可視化したインタフェースにある.
 
実験では,amazonのメカニカルタークで被験者を募り,実験を行っている.被験者は,レビューを読んで,買うべき商品を決定する.また,アスペクトやその極性判定に間違いがある場合は,それを修正することができる.
 
実験では,
・ユーザは70%以上のアスペクトについて妥当であるとしている
・90%以上のユーザが意見の根拠を発見できている
・意見が役に立ったとするユーザは101人中81人
などの結果を残している.
 
最も興味深かった結果は,
アスペクトや極性判定の修正は,49であったこと.その88.8%は正しかったということ.
そして,95%の人が,この修正に参加したいと回答していること
である.
 
ただ,実際の修正は49しかなかったのに対して,アンケートでは多くの人が修正したいと答えている点に,少々ギャップを感じる.
 
実験については,もう少し慎重に行った方が良いように思う.

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