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国際会議WWW2010論文感想その5 (スニペットから反証部分・議論を巻き起こす部分のハイライト)

Rob Ennals, Beth Trushkowsky, John Mark Agosta: Highlighting disputed claims on the web, Proc. WWW'10, 2010.

フレームワーク,集合知,反証(議論を巻き起こす論証),スニペット,ヒューマンインタフェース

あるキーワードを入力して,その検索結果をスニペット付きで受け取った時に,そのスニペット中で,反証のある部分(意見の分かれる部分・議論を巻き起こす部分)をハイライト表示してくれるという機能を実現するためのフレームワークに関する研究.FireFoxの拡張機能としてインストールできる.

ハイライトされた部分をクリックすると,反証が表示され(例えば,"Vacctines contain toxins"とか,"Butter is better for body than margarine"),その反証をサポートする記事と,その反証に対する反論記事が表示される.これらの記事は,ユーザ群が主導で選択したテキスト部分である.

このような反論を入力し共有するような既存研究は,反論そのものをユーザに入力させていたが,このシステムの特徴は,ユーザが閲覧中に発見したWebページ中の反証部分を選択し,右クリックでメニューを表示し,"use as evidence"をクリックすることで,登録できる.ここが売りのようである.
フレームワークとしてのポイントは,
・反証を,SnopesやPolitifactと言った反論が書いてあるようなWebサイトから抽出する(具体的な抽出方法は書いてなく,ハードコーディングのようである)
・集合知的な考え方で,ユーザ群がWebページ閲覧中に発見した反証をサポートする記事や,それに反論する記事を,選択により登録できる.
・検索結果スニペット中に,反証が含まれているかどうかを自動でマッチングする
というところである.

論文は,このフレームワークの良さや特徴を,簡単な被験者実験の結果を含めて,言葉で延々説明する感じである.実験の詳細が不明であることや,具体的な数値データが出ていなかったりすることから,正直読むのがしんどい論文である.

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