« IBM 人工知能「ワトソン」,クイズ王と対戦 | トップページ | 第19回WI2研究会ノート »

匿名?実名?あなたはどっち?Twitterの落とし穴.

慶応大の折田明子氏が,日本ソフトウェア科学会 ネットワークが創発する知能研究会 JWEIN10の招待講演で触れられておられましたが,ネットの匿名性と到達可能性に関係する問題がちらほらと起こっているようです.

2011年1月19日付,朝日新聞の夕刊でその記事がありました.ホテルに有名人が来客したというつぶやきを従業員がTwitterにしたことから,ネット上で騒然となり,そのつぶやきをした従業員の個人情報が特定され,暴露されたというものです.その従業員はTwitterは匿名であったそうですが,別の交流サイトでは実名であったことから発覚したそうです.

それらのアカウントの間には直接のリンクがあったかなかったのかまでは書いていませんが,たとえなかったとしても,アカウント名が同一であるとか,類推可能であるとか,過去の記事から居住地域や勤め先が分かるとかで,本人が思っている以上に,個人に到達可能なものです.

40歳前後のユーザは実名の人も多いのですが,若者の多くは匿名が多いように思います.ネットでのプライバシー意識が高いのでしょうか?それとも初等教育の効果でしょうか?しかし,彼らの一部には特定可能性についてはあまり考えていない人もいるのかもしれません.

ネット上で絶対に特定不可能にするのが安全な使い方ですが,実はそれではおいしかったお店の紹介もできませんし,朝目撃した出来事の感想も述べることができず,仮想世界の住人としてしか振る舞うことができません.

ネットの面白みを享受しつつ,プライバシーを保つ.そんな相反する命題をバランスよく達成する使い方を模索しないといけないのかもしれません.

■折田明子氏HP
http://www.ako-lab.net/

■日本ソフトウェア科学会 ネットワークが創発する知能研究会 JWEIN10
http://www.ai.sanken.osaka-u.ac.jp/ndei/index.php?cmd=read&page=jwein_summer_2010

|

« IBM 人工知能「ワトソン」,クイズ王と対戦 | トップページ | 第19回WI2研究会ノート »

Web研究」カテゴリの記事